Top > Blog > ドローンの飛行許可申請件数と事故報告件数の推移(2020年10月末時点)
ドローンの飛行許可申請件数と事故報告件数の推移(2020年10月末時点)
飛行許可の申請件数がどのくらいあるのか、気になったので国土交通省が公表している無人航空機の飛行申請のデータを調べてみました。ついでに事故の報告件数も調査してみました。
2020/12/01
国土交通省のデータを10月末時点の物に修正しました。
飛行許可申請件数の推移
国土交通省が公表しているグラフを見ると、申請件数は右肩上がりで、今年度は5万件を超える勢いです。冬場は少し落ち込むようですが、現在の制度が続く限り、今後も増え続けるだろうと思います。
今後200g未満の機体も許可・承認が必要となるのであれば、その際にはさらに大きく増加しそうです。
出典:国土交通省「無人航空機に係る許可申請件数の推移(平成27年12月~令和2年10月)」
事故の報告件数
無人航空機(ドローン)の事故については平成31年度(令和元年度)の4/1~10/31が65件に対し、令和2年度の4/1~10/29が51件ですので、昨年度対比で14件減少しています。
国土交通省が公表しているデータを元に作成
参考:平成31年度 無人航空機に係る事故トラブル等の一覧(国土交通省に報告のあったもの)
平成30年度は全部で144件で、それまでずっと右肩上がりだったことを考えると、ドローンの安全性が上がってきているのだろうと思います。(ただし、事故の報告については義務化されていないため、報告している人が減ってしまっている可能性もあります。)
安全性については、特に下記2点の機能の影響が大きいように思います。
-
障害物回避機能
過去の事故報告として、電柱・電線・樹木への接触はとても多く発生しています。最近のドローンは様々なセンサで障害物を自動回避してくれる機能があり、初心者に優しい設計になっています。
ただ、産業用のドローンの場合、どうしても接近しなければならない物などもあるので、この機能がONになっていると仕事にならない場合もあります・・・ -
自動帰還機能
過去の事故報告として、電波障害などで制御不能になり、そのまま墜落・・・というパターンがよく報告されていました。
最近のドローンは、緊急時に自動で離陸ポイントに戻る機能が組み込まれていることが多いです。上記の障害物回避機能と一緒になっていてくれると良いのですが、障害物回避機能がないドローンの自動帰還は場合によっては返って危険な気もしますので注意が必要です。
飛行計画、実績報告件数
FISSへの飛行計画の入力件数や飛行実績報告の件数などは見つかりませんでしたが、ドローン申請件数が増加している以上は、どちらも増加しているのだろうと思います。
飛行実績報告書にも「飛行の安全に影響のあった事項」という記載項目がありますので、危険だなと思ったことは書いておくと良いでしょう。今後の安全のためにも、パイロットの実績の証明のためにも、報告書を正しく作っておくことをお勧めします。
許可・承認を取得した後は、3ヶ月毎に飛行実績の報告が必要です。是非、簡単に報告書を作成できるDrone Flight Logを使ってみてください!
関連記事
更新日 | 記事 |
---|---|
2020/11/27 |
ドローンの飛行許可申請をした人がよく利用するWEBサイト
ドローンの飛行許可申請をした人がよく利用するWEBサイトをご紹介します。
|